|
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
開花期 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
販売期 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
特徴 赤紫色の小さな花がかわいい初冬の花です。千日紅(センニチコウ)と呼ばれている植物とはまったく別種なのですが、花の形状が似て、しかし、はるかに小型で愛らしい感じですから、千日小坊というネーミングになったようです。ちなみに、千日紅という名前の由来は、花がたいへんに長く持つ紅色の花という意味ですが、千日小坊もやはりたいへんに長い間花を咲かせます。本当によいネーミングがされていると思います。赤紫色の小花と、さわやかな緑の葉とのコントラストもよく、コンテナガーデンやハンギングバスケットの寄せ植え、フラワーアレンジメントのポイントととしてどんな花にもよく合います。また、花壇に群植しても素晴らしい景観を作ります。特に、花が少なくなる初冬に観賞できるのはたいへんに魅力です。
千日小坊は、短日植物なので、自然開花はおおよそ10月中旬頃になります。しかし、シェード栽培(人工的に昼の時間を短くする日長調節栽培)によって、9月上旬ごろから開花したものが店頭で販売されます。これを購入されますと、花は次々と冬に向かって咲くので、たいへんに長く楽しめます。
なお、千日小坊は角田ナーセリーさんの開発商品ですが、人気品の故か、類似品も出回っているようです。ここで説明する千日小坊の管理方法があてはまらないものもありますから、ご購入の際には充分に気を付けてラベルを確認のうえ購入してください。
育て方のポイント
株の選び方 よくしまった生育をした株を選びます。特に「千日小坊」のラベルに注意して購入して下さい。類似品が出回っています。
置き場所
半耐寒性多年草で、耐寒性はそれほど強くない方ですが、暖地でしたら、12月中旬頃まで戸外で充分楽しんで頂くことができます。戸外では、夜温が下がり始める11月頃には葉が紅く紅葉してきますが、花は元気に咲き続けます。葉の色などが変化しても病気ではありませんから、心配なさらずに、一味、違った雰囲気をお楽しみください。関東以西の比較的暖かいところなら、9月上中旬頃に購入された株を地植え、もしくはコンテナ等に植え込み、まだ暖かいうちに根を充実させると、冬を越して春に再び新芽が吹いてくる可能性が大いにあります。地植えにしたものは一般的に短く刈り込みをして、マルチング(わらなどを株の上にかぶせること)、あるいは霜よけなどしておけば冬越しできる可能性は高くなると思います。
基本的には戸外で楽しんでいただく植物ですが、室内でも、かなり長い間、観賞していただけます。実は、私も驚いたのですが、我が家では10月上旬から1月中旬まで室内で綺麗に咲き続けていました。窓辺の明るい場所に置けばほとんど春まで咲き続けます。購入された千日子坊は晩秋まで充分に観賞していただけますが、もっと長く観賞されたい方は寒くなる前(紅葉が目安)に室内観賞用にされると良いかと思います。
水やり
地植の場合は、植え替えて根付くまでのしばらくの間は水を与えますが、根付けば水はやりません。鉢植えでは、表土が乾けば十分に与えます。冬室内に取り込んで後は控えめにします。
開花後株の管理 冬は室内に取り込めば安全に越冬して春には生長を活発に始めます。戸外で越冬させた場合も同様です。春に新芽が吹いてきた株は何度かピンチ(刈り込み)を繰り返し秋に花を付けるまで可愛がってあげてください。花付けのときに注意するのは最終ピンチを9月上旬までには済ませてください。そうでないと、花芽形成が遅れ、花の観賞期間が短くなってしまいます。早めに花を付けたいのであれば簡易シェード(ダンボール等の利用)で暗室にすることで、花芽形成するはずです。シェードは夕方5時〜翌朝8時頃が目安です。この時間の間、ダンボール等で株を覆い暗室にしてみてください。
植え替え 株が大きくなれば一回り大きな鉢に植え替えます。
肥料 春から秋の生育期の間は、緩効性化成肥料を少量施します。多肥は生育が旺盛になりすぎるので避けます。
殖やし方 挿し木で殖やせます。ただし、営利目的での増殖は禁じられています。
その他 切り花としても利用できます。これもまた観賞期間が長く1カ月ぐらいは持ちます。ドライフラワーや押し花でも楽しめます。
病害虫には非常に強いですが、アオムシ等が発生することがありますので、この場合は市販の殺虫剤で駆除してください。
|