オレガノケントビューティー

科名:シソ科
属名:ハナハッカ属(オレガヌム属)
学名:Origanum ×hybridum
和名:
英名:common marjoram
性状:多年草(半耐寒性)
原産地:ユーラシア大陸
用途:鉢植え、コンテナガーデン、花壇植え
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
開花期
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
販売期
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 特徴

オレガノはハーブとして知られます。広卵形の葉が連なる姿がかわいらしい植物ですが、茎の先端に花弁のように見える萼(がく)が発達して、きれいなピンク色に着色します。始めは薄い色ですが次第に濃くなり美しくなってきます。その萼(がく)脇に小さな花が咲きます。萼の色は光が強いほど鮮やかになります。ですから、室内の光の弱いところで観賞していると、次第に色が薄くなりますが、そのような時には、よく晴れた日に戸外に出し、直射日光を十分当ててください。3〜5日くらいで再びピンク色に色づいてきます。
耐寒性があり、比較的耐暑性もあるので、花壇植も十分にできる用途の広い植物です。
開花期は、自然開花の場合、5月下旬〜10月下旬とたいへんに長いのですが、生産する場合は、長日処理(夜間に電灯をつけて昼の時間を長くする)によって開花を促進して出荷される場合もあります。

 育て方のポイント

幣園の出荷期

幣園ではオレガノ・ケントビューティーの花付きの鉢植えを春と秋に出荷しています。
春(5月〜)が通常の自然開花となりますが、秋(10月中旬〜)は電照栽培によって花芽形成させ、完全な開花株として出荷します。春とは異なった風情で楽しむことができます。

 楽しみ方

秋〜冬にかけて花屋さんの店先に並んでいる千日小坊、カレックス、コルディリネ、ユーフォルビア、パンジー、サルビア、その他のグラス類などとの組み合わせの寄せ植えや単鉢によるコンテナ植え、また花だけを切って一輪挿しなど、いろいろと幅広く利用することができます。この時期ならではの”花持ち”のよさも魅力です。

 置き場所

暖かい地方でしたら、12月中旬までは、戸外(霜よけ必要)で十分観賞してもらえると思います。

 開花後株の管理

花が終わったら、株元から5センチくらいを残して、刈り込んでください(結構"思い切り"が必要ですヨ!)。その後、暖かい時期でしたら、一回り大きめの鉢に植えるのですが、寒い冬を迎える前にあまり根をさわらない方がよいので、そのままの状態で軒下などで管理します。

 春までの管理

■水管理
水は多く必要としません。表土が白くなってきたら与えるくらいで結構です。水はなるべく日中の暖かいうちに与え、夕方、寒くなる前には、鉢の中の余分な水分はない方が望ましいです。
■肥料
肥料もほとんど必要としません。比較的、管理は簡単です。やがて、3月上旬〜中旬(愛知県知多郡では)になると、新芽が動きだしてきます。それが、しっかりと確認できるようになった頃が、肥料を与えるタイミング゙です。最初は薄めの肥料を少量づつ、与え、植物の状態を見ながら、少しづつ、増やしていきます。うまくいけば、花が咲く頃にいっそう、ボリュームのある株になります。
■ピンチ
もうひとつ、たくさんの花を咲かせる"コツ"はピンチです(ピンチとは成長している芽の先をハサミなどで、切ることによって、枝数を増やす作業です)。ピンチをする位置ですが、だいたい、新しく伸びてきた新芽の下3〜5節くらい残したところで切ります。ピンチの時期は植物の成長が旺盛になる頃(4月上旬)をみはからって行います。ピンチのタイミング゙があまり遅くなってしまうと、開花の時期も遅れてしまうので、気をつけてください。あとは、自然に花が咲いてくるのを待つだけです。

以上のことに気をつけて、管理すれば必ず来春には"かわいい"オレガノ・ケントビューティーの花に"感動"して頂けるはずです。
*春には我が家のオレガノ・ケントビューティーの様子と管理方法も随時、写真で、観ていただけるよう、紹介してまいります。